こんにちは。ブラック・マウスの持ち方の人です。
- マウスを持つとき、手のひらってつけた方がいいの?
- つかみ持ちって手のひらのどこをつけるのが正解?
- プロって手のひらをどうつけてるの?
マウスの持ち方の中でも手のひらの使い方について質問を受けることがよくあります。
そこで今回は手のひらについてフォーカスして解説していきます。
が、結論を言うと、「好きにしてくれ」なんです。
こちらのツイートでも紹介しています。
ただし、「そんなこと知らねーよ、なんでもいいだろ」と投げやりな気持ちで「好きにしてくれ」と言っているわけではないので、
個人的な考えについて、きちんと論理的に説明をしていきたいと思います。しらんけど。
マウスの持ち方のおける、手のひらの意義
つまみ持ちとつかみ持ちと手のひらと
まず、つまみ持ちとつかみ持ちの違いについて、手のひらに着目して簡単に説明していきます。
はじめに個人的なそれぞれの持ち方の定義について示すと、
- つまみ持ち
指だけでマウスを持つ持ち方すべて。 - つかみ持ち
指と手のひらをマウスにほとんど密着させた持ち方(かぶせ持ち)以外の、指と手のひらが接した持ち方すべて。
もっと平たく言い表すと、つまみ持ちとつかみ持ちの違いは、手のひらがついているかどうか、とも言えます。
そのうえで説明を進めますが、
マウスを持つ際に、手が行う役割はクリック等の入力動作を除くと大きく二つに分類できます。
それはエイムとホールドです。
ここで言うエイムとは、マウスを繊細に動かして敵を狙う、狙い通りに視点を動かすこと。
そして、ホールドとは、上記のエイムに対してマウスがブレることなく保持できている状態。
そして、エイムを行うのはほとんどが”指”になります。
対して、ホールドは指も手のひらも使う形になります。
このことから、つまみ持ちとつかみ持ちの違いで最も大きいポイントは
です。
役割はホールド力アップ
つまみ持ちとつかみ持ちの違いから見えてくる手のひらの役割は
マウスをホールドすることです。
ではなぜ、手のひらをマウスに付けることで、マウスがブレたり手の中で遊んだりしづらくなるのか。
それは大きく2点の要因があります。
- マウスと手の接地面積が増えるから。
- マウスと手の接地ポイントが増えるから。
どちらもシンプルな理由ですね。
接地ポイントとはマウスと手のくっついているパーツの数です。
UFOキャッチャーで左右の2点のタイプよりも、3か所で固定するタイプの方が安定しやすいようなイメージですね。
しかも、手のひらは指よりも大きな力を生みやすいので、指以上にしっかり固定することができます。
つかみ持ちでは手のひらでしっかりとマウスをホールドすることで、エイム時にブレることが少なくなるのです。
そして、マウスのブレを抑えようとしていた指の負担を減らすことによって、ホールド力アップが結果的にエイムを良くするということもあるでしょう。
このホールド力を高めるというのが、マウスを持つ際の手のひらの最大の役割の一つだと考えています。
フィット感を高める
このホールドという役割の一要素かもしれませんが、マウスと手のひらの特定の部分をくっつけることで、マウスと手のフィット感を高めるという影響があります。
このフィット感は各個人によって大きく異なっているところなので、一概にフィット感を高める持ち方は説明できません。
4スタンス理論で言えば、B1タイプの人は母指球辺りをマウスにつけることで、フィット感を得やすい傾向があるようですし、
B2タイプの人は母指球の反対側(小指側)をマウスに乗せるように持つことでフィット感を得ている人もいます。
ただしこれらも断言できるほど、確信的な答えではないので、あなたに合ったフィット感を得る持ち方を探っていく必要はあるでしょう。
エイムに手のひらは使わないのか
手のひらはホールドだけしか役割がないのか、というとそういうわけではありません。
例えば、母指球をマウスにつけている人は、親指を離して母指球のみをつけた状態でマウス操作をしてみてください。
その状態でも普段と何ら変わりないエイムができているのであれば、それは手のひら(母指球)でエイムを行っている持ち方ということになると思います。
しかし、たいていの人は親指がついていないと、マウス自体を動かすことはできても、敵を繊細に狙う動きは普段に比べて大きく劣ってしまうのではないでしょうか。
つまり、エイムの主導は指であるが、手のひらがマウス操作のアシストを行っている場合はある。
これが手のひらの役割として、現実的なラインだと考えています。
マウスに手のひらをどうつけるのか
本質はそこ<手のひら>じゃない
手のひらのどこをつけてマウスを持つことで、エイムがよくなるのか?
と考えている人は、考えを改める必要があると思っています。
手のひらのつけ方を変えることによって得られる最も大きな恩恵は
マウスをブレなく安定して操作できるようになる、ホールド力
です。
この点に関しては、接地面積と接地ポイントが安定して確保できていれば、さほど大きな違いにはなりません。
ましてや、軽量マウスが主流の現在において、手のひらの使い方の違いによるホールドの差はほとんどないと言ってもいいかもしれません。
だから、本質はそこじゃないんです。
この意識を後回しにして、手のひらをどうつけるかを考えるのはナンセンスだと私は考えます。
これらに付随して「手のひらをどうつけるのがいいか」という観点があるのです。
「好きにしてくれ」
手のひらをどうつけるかの意識については、
マウスがきちんとホールドできるようになっているならば、あとはフィット感を重視して決める。
つまり、
これが「好きにしてくれ」という言葉に内包した本当に伝えたかったものです。
プロの持ち方に向き合うのも大切だけど、もっと自分の体にも向き合おうぜってこと。
だから、手のひらの使い方に関しては、自分の体の好みを無視してまで、論理的な正解を求めなくてもいいと思っています。
それが結果として一番いいエイムを発揮できる持ち方になってくると思います。
まとめ
今回は今まであまり言及してこなかった手のひらについて解説しました。
解説していないがゆえに、DM質問でも多くいただくポイントでしたね。
- 手のひらはマウス操作の中でも主にホールドに影響する
- 手のひらによるホールドの違いがつまみ持ちとつかみ持ちの違いの一面
- ホールドがしっかりできれば、結果としてエイムも向上する可能性がある
- マウスがブレないんだったら、あなたの感覚的にフィットすると思う持ち方でいい
- 自分の身体ともっと向き合え!
一般的によく見られるようなマウスの持ち方を想像して書いたので、手のひらをフル活用してエイムするような持ち方には適用できない部分があるかもしれません・・・?
漠然とした「正解」なんて存在しないので、ゴールから逆算して決めるか、自分の身体に聞いて決めるか、だと思います。
ちなみに、つかみ持ちにおすすめのマウスはありますか?みたいな質問をされることも多いですが、唯一無難に、かつ自信を持ってオススメできるのはZowieのZAシリーズでしょうか。
クリック部の低さと、絶妙なお尻の山の位置、選べる3サイズとなっているので、一番ケガをしにくいかなと思います。
他の選択肢となってくると、もっと細かい要望に合わせてになるかとなと思います。
それでは次の記事で!
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