こんにちは。
マウスの持ち方の人です。
今回はマウスの操作支点の本質 その2に入っていきます。
その1の記事では手首支点、肘支点について4スタンス理論に基づき、
タイプ別におすすめを紹介しましたが、今回はもう少しマイナーな観点から支点を解説していきます。
AIM操作が底上げできる革命的な観点ではないかと思っています。
もっとAIMをよくしたい方必見です!
重要なポイントはタイトルにもある通り、人差し指と薬指です。
それでは見ていきましょう。
マウス操作の支点(その1の振り返り)
まだその1の記事を読んでいない方はこちらからどうぞ!
手首支点がいいのか肘支点がいいのかについて、4スタンス理論に基づいて紹介しています。
支点とは、マウスを動かす際の弧の中心にあたる場所です。
そこを基準に弧を描くことで、操作が安定します。
4スタンス理論の1(内側)タイプか2(外側)タイプかによる、それぞれのおすすめ支点を解説していきます。
4スタンス理論に基づくおすすめの支点<横軸編>
支点を作るうえで見逃されている重要なポイント
前回の記事 マウスの操作支点の本質 その1でも最後に触れていますが、
支点というのは1点のピンポイントです。
面ではありません。
私は手首支点だ、という方は手首の中でどのポイントが支点になっているか意識していますか?
手首とマウスパッドの接地面は広く取ろうと思えば、広くとれてしまいます。
日によってAIMの調子が違っている人はこの支点がブレているのかも。
この支点が1点だということについて、ネットに情報が出回っていないように思います。
スムーズかつ安定したマウス操作の核心となる要素の一つであることに間違いないので、しっかり自分にあった支点を見つけていきましょう。
※なお、4スタンス理論の判定に対して「必ずこうするべき」というものではありません。あくまでも考え方の一つとして以下を読み進めていただければと思います。
4スタンス理論のタイプを判別していることが前提となりますので、
まだ判定していない方はこちらの記事を参考に自分のタイプを知りましょう。
4スタンス理論とは、生まれつきの骨格から重心の違いを4タイプに分けて捉える理論です。
1タイプにおすすめの支点
人差し指軸
1(内側)タイプの方におすすめの支点を紹介していきます。
1タイプの人の手のひらの中で重要なポイントは人差し指です。
具体的には何か動作をする際に、
人差し指がアンテナかつコントローラーになっているイメージ。
そして人差し指のラインの延長線上をわかりやすく”人差し指軸”と呼んでいきますね。

ものを握る際にも人差し指主体で握るほうがしっくりくるはず。
中でもA(前側)タイプの人は人差し指や親指のフィット感重視、
B(後ろ側)タイプの人は人差し指や親指の付け根(母指球)あたりのフィット感が重視されます。
1タイプの人はこの人差し指のラインの延長線上が動作の軸になってきます。
1タイプの支点
このことから、1タイプの人は人差し指軸上に支点を設ける、もしくは人差し指軸がブレないような支点づくりを行うべきです。
手首支点の場合の支点はこのあたりの位置ですね。

このあたりを支点にして、マウスを操作する意識が比較的有効かつ重要です。
この支点の作り方を間違えていると、いわゆる”AIMがふわふわする”状態にもなりやすいと思います。
最近話題になっているXQQさんのこちらの動画で人差し指親指小指主体のイメージを言われていますが、
おそらくXQQさんは1タイプ。
マウスの持ち方的にはB1タイプのような気がします。
AIM操作の重心として触れているポイントがB1の方の重心ポイントですしね。
これが2タイプになると、後述しますが人差し指の代わりに薬指が先導するイメージになってくるのかなと思います。
人差し指軸の安定させ方
では具体的な安定のさせ方を紹介します。
人差し指軸がどこか接地していることで、安定して支点を設けることができます。
※力んで押し付けるのはNG!接していれば十分です。
※大きく回内させる必要はありません!若干の意識程度でOK!

逆に2タイプのプロにみられるような、小指側に腕をひねってAIMする方法は避けた方がいいかもしれません。
人差し指軸が浮いてしまい、不安定になってしまいます。
- 自然に腕をおろして、人差し指軸上の手首か腕を机に設置させる
- 高い机で脇を締めて腕を外側に向ける(逆ハの字)
- 低い机でハの字に腕を置き、腕を体側に軽くひねる
1.自然に腕をおろして、人差し指軸上の手首か腕を机に設置させる
この注意点は脇を締めすぎないこと!
机の高さにもよりますが、脇を締めすぎると、薬指軸が下になりがちです。
多少脇を開くことで、人差し指軸を接地させやすいです。
shomaru7さんのこの動画のようなイメージですね。
2.高い机で脇を締めて腕を外側に向ける(逆ハの字)
これは机が高い場合に向いています。
机が低いと逆に薬指軸がついてしまいます。
あまり近いイメージの動画がなかったのですが、
割とnaohiro21さんは近いかもしれません。
3.低い机でハの字に腕を置き、腕を体側に軽くひねる
低い机で腕をハの字にすると人差し指軸が接地しやすいです。
Albralelieさんがこのタイプ。
1タイプのマウスの持ち方の秘技<W(3本指)グリップ>
皆さんもたまに見かけたり聞いたりしているのではないでしょうか。
3本指をマウス上面に乗せたグリップです。
その3本の指の形からWグリップと個人的に呼称しています。
人差し指中指薬指をマウスの上に乗せ、親指と小指でサイドをとらえる持ち方です。
上のshoumaru7さんがその持ち方ですね。
これ実は1タイプに比較的特化した秘技だと私は見ています。
この持ち方の最大のポイントは強制的に人差し指軸が設置する点です。
手のひらが内側に傾き、薬指軸が浮くんですよね。
ただし弱点としてはマウスの右側の固定が小指だよりになってしまいます。
小指だけでしっかり持てるような配置や軽量マウスを選ぶ必要があるかもしれません。
1タイプの人は一度試してみてはいかがでしょうか。
※追記
3本指グリップでも手首を回外させ、小指側の手首を設置させることで、薬指軸でも安定した運用が可能になります。
また、軸指が真下を向くことで軌道をなぞるような操作感を得やすいという点は、どちらの操作軸にも共通したメリットとなっています。
マウスとしては左右対称マウスで小さすぎないものが適していると思います。
2タイプにおすすめの支点
薬指軸
続いて、2タイプの人のおすすめの軸を紹介。
2タイプの人は手のひらの中での重要ポイントは薬指。
1タイプの人差し指とはちがい、薬指の感覚も重要となってきます。
薬指のラインの延長線上、こちらは”薬指軸”と呼んでいきます。

2タイプの人はものを握る際に、薬指の感覚を大切にしています。
また、A(前側)タイプの人は薬指の指先側を重視し、
B(後ろ側)タイプの人は薬指や小指の延長線上の手のひら周辺の感覚が重視されます。
2タイプの人は薬指の延長線上が動作の軸になるよう意識しましょう。
2タイプの支点
2タイプの人は薬指軸の上に支点を設けるイメージを持ちましょう。
手首支点の場合には以下のイメージ。

薬指軸の人は、ちょうど手のこの位置に骨の出っ張り(豆状骨)があります。
ここを支点にしているプレイヤーも多くいるようですが、2タイプの人には特に有効ですね。
ここがよく擦れて硬くなっている人は2タイプの可能性大ですね。
- 自然に腕をおろして、薬指軸上の手首か腕を机に設置させる
- 低い机で、脇を開いて腕を内側へ向ける(ハの字)
- 腕を開いて(ハの字)、手首は外へ向ける。
1.自然に腕をおろして、薬指軸上の手首か腕を机に設置させる
わずかに腕を外に傾ける置き方。
ほんとに若干なので、手元カメラでは1タイプとの違いが付きにくいです・・・。
ただ1タイプの人よりわずかに手首を外に返します(腕を回外させる)。
一番自然な姿勢に見える配置だと思います。
skadoodleさんはおそらく2タイプ。
指先でのリコイルコントロールをするときに、薬指下側にマウスを引いています。
takejさんも若干腕が外回しており、おそらく2タイプではないかと思います。
2.低い机で、脇を開いて腕を内側へ向ける(ハの字)
脇の開き具合は人によってさまざま。
Aタイプから見るとすごく苦しそうですが、Bタイプとしては安定します。
机の高さで腕の傾き具合は自然と変わってきます。
椅子を精密に調整してみましょう。
Yamatonさんのこの動画がわかりやすいです。
3.腕を開いて(ハの字)、手首は外へ向ける。
2.の場合は腕を外回させますが、
こちらは腕はひねらず、手首を外(小指側)へひねることで、薬指軸を安定させるという配置です。
MUKAIさんが顕著な例ですので、こちらを見てもらえればわかりやすいと思います。
【2021/5/22】この配置が薬指軸を安定される配置かと思っていましたが、実はB1タイプで人差し指軸固定かもしれないという疑念があります。解消次第更新しますので、それまでは過信なさらずに。(ほかの配置も修正するかも!)
2タイプのマウスの持ち方の秘技<ビンタ持ち>
名前がダサい?
1タイプの私には関係ない!
でも実際にビンタするような手首の返しの向きでマウスを握る方法。
これはかなりやばいです。
何がやばいって、通常の持ち方では手首の横の可動域がマウスの振れる範囲なのに対して、
ビンタ持ちは手首の上下の可動域分マウスが振れるんです!
つまり手首の柔軟性の限界を突破できる・・・。
薬指軸が接地する2タイプに特に向いている、まさに奥義。
2タイプの人はぜひ一度お試しください。
かわせさんのマウスの可動域が広いのは手首の柔軟性に加え、この技を使っているから。
腕を回外させて持ちやすいのは左右非対称マウスの一つの特徴ですね。
小指側の指の置き方に制限はありますが、フィット感は高いと感じられるかと思います。
まとめ
- 1タイプの人は人差し指軸を意識して、腕の配置を探ってみましょう。
- 2タイプの人は薬指軸を意識して、腕の配置を探ってみましょう。
- 人差し指軸と薬指軸はほぼ隣接しています。あくまで微調整する気持ちで。
- 机の高さによって配置の仕方は大きく変わります。椅子で微調整を!
正直、この記事の内容はいわゆる有料級!だったり、永久保存版!だったりするレベルだと考えています。
ただ、まだまだアップデートや修正は必要な内容だと思うので、ご自身に適用してみて、良ければコメントしてください!
それでは次の記事で!
コメント
自分の持ち方が3本指グリップだったけど、無意識に薬指側を支点にして動かしてたました。
ビンタ持ち、少しやってみたら感触良かったのでしばらく試したいと思います。
薬指軸でも3本指グリップは可能ですが、軸の安定感ではやはりビンタ持ちかと思います!
是非お試しあれ!
Bタイプは肘をやわらかく、手首を固定というのは通説でもあるんですが、手首の固定というのは空間的な移動をしないという意味なのか、それとも稼働させないという意味で固定なのでしょうか。記事にあるように、接地させて参考動画のように手首で視点移動するのは、空間的には固定ですが稼働させるという意味では手首を使っていると思うのですが。
Bタイプの手首は空間的な固定?という意味合いです!
可動的にははとくに固定するべきとは考えていません!
返信ありがとうございます。
なるほど空間的にですか!
4スタンス理論や5ポイント理論によって人間の身体運動が説明できるとしたら、他のスポーツも考慮に入れたとき、xyzの空間上の位置で固定するとスポーツできないなあっと記事や書籍を読みながら思ったので・・・。
マウスの場合は大丈夫なんでしょうかね?
回答遅くなりました;;
固定ということに関して、1:0で固定するしないが決まっているわけではないので、
あくまで固定するイメージを持ちつつ、時には動かすみたいな感じだと思います!
ほんとに有料級の記事で驚きました。
肝は水平移動を意識せずにできるかですものね。
特に手首エイムの人は必見だと思います